右折しようとしたら前から直進車が衝突
2車線の右折で信号待ちをしていたSさん。
青から黄色に変わったのを確認して、
右折しようとしたら、前から直進車が
突っ込んできて激しく衝突。
左側のドアやバンパーが破壊され
廃車になってしまった。
もし、右側から衝突されていたり
左ハンドルだったとしたら
命も落とすかもしれない
危険な事故だったらしい。
直ぐに警察に電話をして
加害者と一緒に警察署内で
ドライブレコーダーを見て
事故状況を確認。
完全に信号が黄色に変わっているのに
加害者が無視をして突っ込んできたのが
映像から確認できたとのこと。
ある予約をしていて、
出発する時間が遅れ、間に合わないと思って
急いで運転していたらしい。
どんなときも、急がば回れ。
焦って行動しているときは
トラブルが発生することが多いです。
右肩から右腕の痛み、しびれの原因
病院でレントゲンやMRI検査を
受けたところ、骨には異常なし。
MRIでも、神経は損傷していないこと。
なのに、しびれが出ているので
筋肉の損傷による神経の圧迫と
思われる。
首を左右に回してもらって、
手首の脈を計ってみる。
正面を向いて計ったときよりも、
明らかに脈が遅くなっている。
これは、胸郭出口症候群の中の
斜角筋症候群という疾患か、
どうかを判断する検査。
首の斜角筋という筋肉が緊張し
下を通っている神経や血管を圧迫して
しびれが出ていると思われる。
次に、右の腕を伸ばして
後方に引いて脈を診てみる。
首を回したときと同じように
脈が遅くなる。
これは胸郭出口症候群の中の
小胸筋症候群(過外転症候群)という
疾患かどうかを判断する検査。
胸の小胸筋という筋肉が緊張して
下を通っている神経や血管を圧迫して
しびれが出ていると思われる。
検査結果から、
斜角筋症候群も過外転症候群も
両方、発症している可能性が高いことが
分かった。
胸郭出口症候群の原因
原因は上でも述べたように筋肉が
神経や血管を圧迫するために起きます。
そのイラストを下図に示します。
赤い丸で囲まれたところで
筋肉が神経や血管を圧迫します。
また、交通事故でだけでなく
なで肩の人やストレートネックの人が
なりやすいです。
20代の女性がなりやすいですが、
その他に格闘家の人や弦楽器を弾く人、
重い荷物を担ぐ人がなりやすいです。
そしてあまり整形外科的には
重要視されてませんが、
逆流性食道炎の人がなりやすいです。
なぜかと言いますと、
逆流性食道炎の場合、
喉頭部に慢性的な炎症ができ
その結果斜角筋が刺激されて
斜角筋症候群になりやすいのです。
胸郭出口症候群の症状は?
・肩こり
・腕や手のしびれ
・手の血行不全(冷え、だるさ)
更に症状が悪化すると、、、
・耳鳴り
・ふらつき感
・後頭部から耳、口当たりのしびれ
などが症状として出てきます。
斜角筋症候群
胸郭出口症候群は、筋肉が神経などを
圧迫する場所の違いによって
2種類に分けることが出来ます。
斜角筋症候群は
前斜角筋や中斜角筋が緊張して
前・中斜角筋の間を通っている
腕神経叢という神経の束や
鎖骨下動静脈が圧迫されることに
よって、さまざまな疾患が出てきます。
過外転症候群(小胸筋症候群)
過外転症候群(小胸筋症候群)は
小胸筋が緊張して、この筋肉の下を
通っている神経叢という神経の束や
鎖骨下動静脈が圧迫されることによって、
さまざまな疾患が出てきます。
胸郭出口症候群診断テスト
アレンテスト
斜角筋症候群の場合、
上図のような姿勢になり
痺れが出てきたら斜角筋症候群の
疑いがあります。
挙上テスト
過外転症候群の場合は、
上図のような姿勢になった時に
しびれが出たら疑いがあります。
胸郭出口症候群を改善ストレッチ
最後に胸郭出口症候群に
効果的なストレッチを紹介します。
上図のように壁に手をつきます。
(この時、手は胸の高さで肩幅より
少し広めに開けてください)
次に腕立て伏せをやるような感じで
腕を曲げていき曲がりきったら
状態をもとの位置に戻します。
10回を2セットお風呂上りに行ってください。
*痛みが出る場合は控えてください。