むちうちの痛みから解放される3つの方法

  • あごを上げると痛い
  • 肩が常にはっている感じ
  • チクチクするような痛み
  • 首を回したり、倒すと痛い
  • 天気が悪い日は違和感がある

春日井市在住のOさん、追突されむちうちになりました

ガソリンスタンドで働くOさんは信号待ちをしている

ときに後ろから追突されむちうちになりました。

 

事故後、数日は症状が出なかったのですが

1週間後、首から肩にかけて違和感があったそうです。

 

時間が経てば改善すると思ったらしいのですが、

違和感から痛みに変わり仕事もつらくなって

きたので当院に来て頂きました。

 

話を聞いてみると、車の下にもぐってオイル交換を

しているときや上を向くときに痛みが出るそうです。

 

身体チェックした結果、「斜角筋症候群」といって

首の前の筋肉が損傷していることが分かりました。

 

上を向くと痛みがでるのは、損傷した首の筋肉が

伸ばされるためです。

 

むちうちの痛みから、できるだけ早く解放させるために

「アイシング」・「ストレッチ」・「施術」を行いました。

 

今回は上記の3つの対処法について

詳しく解説していきます。

アイシングで痛みを軽減

痛みがあるということは、痛めた部位が

炎症を起こしているということです。

 

炎症を起こしているということは

熱をもっているということです。

 

この熱を下げるためにアイシングを行います。

 

むちうちで首や肩を痛めてから、直ぐにアイシングを

行えば炎症が早くおさまります。逆に時間が経ってから

アイシングを行うと炎症のおさまりが遅くなります。

 

実際に上記の患者さんから交通事故後、

 

「自分でどう対処したらいいのか教えてください」

 

と電話があったので、直ぐにアイシングしてください

と伝えました。

 

それから数時間後、患者さんから電話があり

 

「先生、痛みが少し和らぎました!ありがとうございます。

明日、伺いますのでよろしくお願いします」

 

と嬉しい連絡がありました。

 

アイシング方法は間違った方法で行うと悪くなる

原因になります。正しい方法は氷嚢やビニール袋に

氷を入れて氷が浸るまで水を入れます。

 

お勧めなのはジップロックを2枚重ねて氷水を入れます。

これによって水滴が外につかず濡れなくて冷やすことが

できます。

 

冷やす時間ですが10分から15分です。痛めた部位に

直接当てて下さい。もしも、冷たくて我慢できない方は

ガーゼを当てて、その上から冷やしてください。

 

アイスノンやアイスパックを使ってアイシングを行う人も

いますがが絶対にやめて下さい。氷水と違って冷える温度が

マイナス5度前後になるので凍傷になる危険があります。

 

また、湿布やバンテリンなどを使って冷やす人もいますが

一時的に冷えるだけで氷水で冷やすよりも効果が下がります。

 

氷水でアイシングを行う利点は冷やすだけでなく、炎症に

よって発生した熱をとってくれることです。

 

液化熱といって、例えば汗が蒸発して体温を下げてくるような

しくみです。

 

冷やす回数は痛みが引くまでは2時間ごとに行ってください。

痛みが引いたら1日3回行います。

ストレッチで痛みを緩和

ストレッチで痛みを緩和する方法は、一般的なストレッチとは

逆の方法になります。痛めた筋肉を伸ばすのではなく縮める

方向にストレッチを行います。

 

交通事故によって首や肩を痛め時、多くは衝撃によって

首が前後左右に振られ、筋肉が伸長し過ぎて損傷します。

 

一般的なストレッチによって筋肉を伸ばすと

損傷した筋繊維が切れて炎症を起こし悪くなります。

 

交通事故によって痛めたときのストレッチ方法は

最初に痛みが出ない範囲で前後左右に倒してみます。

 

首を前に倒した時に痛みが出て、後ろに倒した時に痛みが

引いたならば、痛みの出ない範囲で後ろに首を倒し、

3分間キープします。

 

首を右に倒した時に痛みが出て、左に倒した時に痛みが

引いたならば、痛みの出ない範囲で左に首を倒し、

3分間キープします。

 

これを1日3回行います。立ったり、座ったりして行うと

首に負担がかかるので、できれば寝た状態で行うことを

お勧めします。

 

痛めた筋肉は縮めることによって血管が拡張して

血流が良くなり修復スピードを上げてくれます。

 

一番効果的なストレッチは最初にアイシングによって

炎症を抑えてから、直ぐに上記のストレッチを行います。

 

冷やしながら同時進行でストレッチを行っても大丈夫です。

接骨院で根本施術

交通事故でむちうちなど首や肩を痛めると

整形外科や接骨院で見てもらうことになります。

 

病院では院長先生の方針に沿って

施術が行われます。

 

首から肩にかけて痛みがあるのに、「頸椎捻挫」と

言われたならば首の施術しか行われません。

 

そのため、患者さんは痛めた部位を全て

先生に伝えることがとても大切です。

 

接骨院での施術は、保険上(自賠責保険)対処療法といって

痛めた部位しか施術を行わないのが一般的です。

 

例えば肩を痛め、その根本的な原因が首にあるのにも

関わらず肩のみを施術して終わってしまいます。

 

痛めた原因がどこにあるのかテストをして、

明確に説明してから施術をしてくれる接骨院は

信頼があります。

 

何も説明もなく痛めた部位に電気を当てて短時間

マッサージするだけでは根本的には改善しないため

長期間通うことになります。

 

接骨院で施術を受けるときのポイントは

痛みやしびれの原因が何のか、どこに問題があるのか、

身体チェックによって見つけてもらい教えてもらうことです。

 

そして施術後、前回と比べて身体の状態がどう

変化したのか確認してもらいましょう。

まとめ

交通事故による追突で首の痛み、肩の痛みから

解放される3つの方法である、「アイシング」、「ストレッチ」、

「施術」を解説してきましたがいかがだったでしょうか?

 

上記の3つの方法はどれから始めてもかまわないですが

最初に行ってほしいのはアイシングです。

 

痛みを直ぐに減らしてくれるからです。

 

交通事故後、首や肩に痛みがなくても

つっぱる感じがある、違和感がある、動かしにくいので

あれば氷水で痛めた部位を冷やしてください。

 

ストレッチは必ず痛みのない範囲で行うことが

大切です。痛みがあるほうが効くと思っている

方もいますが大きな間違いなので気をつけて下さい。

 

接骨院での施術ですが、どこの接骨院に行けば

いいのか迷われると思います。

 

選ぶポイントは施術方法がしっかり説明されている、

患者さんの声が多い、施術内容が詳しく書かれている

などです。

 

一番間違いがないのが、実際に事故にあわれて

施術を受けた方から紹介してもらうことです。

 

ホームページで「交通事故施術に自信があります」、

「実績があります」「多数来ています」と書かれていたので

信用して接骨院で施術を受けた患者さんから

 

「何度通っても改善しませんでした」

 

と聞きました。

 

最終的には施術を受けてみて、通っても痛みが引かない、

マッサージだけで根本的に改善しない、電気だけで

改善する見込みがないと感じたら他の接骨院に移ることを

お勧めします。