むちうちって・・・
交通事故などの際に衝撃を受け、頭が前後に
ゆすられた結果、はれ、痛み、めまい、頭が痛いなどを
訴えるものの総称を言います。
漢字で書くと「鞭(ムチ)打ち」と表記されます。
交通事故の例で言いますと車の運転中、
信号待ちしている時に後方から信号無視した車に
追突されたとき、その衝突の勢いで首が前後に
「鞭(ムチ)」のように振られてしまい起こる様態です。
むちうちの状態とは
状態は
「めまい」「吐き気」「頭が痛い」
「首から肩にかけての放散痛や鋭い痛み」
「手足のシビレ」「背中の痛み」「はれ」
「首が回らない、動かせない」
などです。
また、肩甲骨の上の方にも痛みが出ることがあります。
神経にも損傷がある場合は発汗や顔面が紅潮します。
注意してほしいのが事故直後はこのような様態が
出ない場合が多く、数日後に痛み・しびれが出て
くることがほとんどです。
様態が軽度だからといって直ぐに
加害者との示談はせず、まず警察に連絡しましょう。
むちうちの初期は筋肉が硬直し、首が回らないので
少しでも動かすと激痛が走ります。
むちうちの自己対策
まず1ヶ月から2ヵ月は絶対安静です。
仕事も学校も家事も休めるなら休んだ方が
回復も早いです。
むちうちは一言で言えば「ひどい首の捻挫」と
理解して頂ければ良いです。
なので冷やすこと(アイシング)が最優先です。
アイシングは氷嚢などを使って行うのが
いいのですが、ない方はビニール袋を2枚重ねて、
そのなかに氷を入れます。
氷が大きいと首に当てるときにピタッと
当たりませんのでハンマーなどで叩いて
小さくしてから痛い部分に10分間、2時間おきに
当てて下さい。
アイシングで注意してほしいのは
アイスノンやアイスパックを使うことです。
これは冷えすぎて凍傷になるおそれがあるので
絶対に使用しないでください。
初期の時はお風呂で温めると痛い場所が
熱を発しているので、さらに悪くなるので
注意して下さい。
なのでシャワーをお勧めします。
中期、後期の場合で痛み・しびれがおさまり
熱がないときは、お風呂に入って頂いても構いませんが、
アイシングは必ずお風呂後に冷やしてください。
むちうちの頚椎固定
整形外科ではむちうちの場合、「頸椎(けいつい)カラー」
といって首輪みたいな装具をつけてもらうことが多いのです。
あくまでも個人的な意見ですので医学的根拠が
ないとご指摘されるかもしれませんので参考程度に
読んで頂ければ幸いです。
装着していなければ痛みが消えない
場合以外は外された方が、断言はできませんが
私はいいかと思います。
理由は長期固定してしまうと首の
筋肉が衰え、頭を支えるのが困難になり
「頸椎カラー」を外せなくなるからです