後遺障害による過失利益

言葉で説明するのは簡単かもしれませんがちょっと

計算がやっかいです。

 

「過失利益」とは被害者の方が後遺障害になって

しまったとき本来得るべき収入が得られなくなった利益です。

 

とここまではいいのですが、問題は計算式です。

 

【基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に

対するライプニッツ係数=過失利益】

 

です。

 

基礎収入から全て説明していく長くなるので、

一つ一つ説明していきます。

過失利益の「基礎収入」について

事故前に被害者が得ていた収入を「基礎収入」の

基本としています。

 

ここでよく、「賃金センサス」という言葉が用いられますが、

30歳未満の方が将来収入が増えただろうと予測に基づき

年齢ごとの平均収入をいいます。

 

仮に事故前の平均収入が年齢ごとに下回っても、

将来、収入が増える可能性を証明できれば、

平均収入をもとに計算されます。

過失損益の「労働能力喪失率」について

まず、知って頂きたいのは後遺障害の等級は

後遺症慰謝料にだけ関係するものと思っている方が

いるかもしれませんが、過失利益にも影響を与えます。

 

で、「労働能力喪失率」ですが後遺障害等級と

関連しています。

 

例えば後遺障害等級14級と認定されると

その後遺障害によって労働能力が5%喪失されると

考えられ、この5%が「労働力喪失率」になります。

 

参考までに13級では9%、12級では14%、1級は

なんと100%の喪失率になります。

過失利益の「ライプニッツ係数」について

過失利益は将来得られたと見込まれる利益のことです。

 

私も最初は「ライプニッツ係数」が何なのか分かりませんでした(笑)。

 

簡単に説明すると、現地点と将来のお金の価値が違うので、

帳尻を合わせるための数値です。

 

なぜ、「ライプニッツ係数」が必要になるかといいますと

現実的には金利が発生するので、その分を差し引いて

あげないと被害者の方に多く支払っていしまうからです。

そのための調整です

労働能力喪失期間

「ライプニッツ係数表」というものがありますが被害者が

あと何年働けるかを基準にして作られています。

 

これを「労働能力喪失期間」といいます。

 

「ライプニッツ係数表」は数字さえ入れれば過失利益が

簡単に計算できます。

 

「労働能力喪失期間」の例としてもし30歳の被害者の方が

67歳まで働けたとしたならばあと37年働けるということになります。

 

子供や67歳以上の方も当然被害者になることもありますので

そのための係数も用意されています。